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My Hats in Musical: “To Live” in Japan ミュージカル「生きる」と私の帽子

Yoko Katz October 27, 2020 0 comments

Hats that I made in 2018 are on stage at a musical, Ikiru (To Live), in Japan once again in 2020! (日本語は英語の後に)

The musical is based on Akira Kurosawa’s same title movie. It is a story is about a man who finally started “to live” when he realized he did not have much time left with a stomach cancer diagnosis. Back when I designed and created the hats, I was in a happy state of mind thinking that my initial cancer diagnosis in 2014 was fading away and I could almost put them behind. What an exciting opportunity to be able to offer my hats to a musical that I felt so much of the main character what he had been through. I thrived and was proud to be able to make hats to such a special musical.

Image from the musical piece Ikiru in Tokyo, Japan and beyond.  Yoko Katz hats are on the stage.

The musical came back to the stage once more. This time, it opened in Tokyo and the tour will go to other cities including Nagoya, my hometown. I am so excited.

In 2020, the meaning of “To Live” became more so than before, especially after finding myself being stage 4. Every three weeks of Kadcyla treatment I have side-effects that I suffer. While I do well, I am busy balancing many things; work on my job, promote and sell Relaxip, donate Covid19 mask and sell thereafter, make hats, visit and spend awhile at doctors’ offices, show up at appointments, keep my family daily/seasonal routine going, catch up with my friends near and far, and play with my dogs. I have these sleepy head zombie days after treatment, then need-more-sleep days until the next treatment. I cannot do more than what I am currently doing, I feel I am maxed out in a good way. I am definitely LIVING NOW.

Living Now
Photo Credit: Rathkopf Photograph

I found a peace for the most of the time I am here for now. I did not think I could find it a year ago. My colleagues, friends, SNS aquaintances, and family have been helping me so much to come thus far. Thank you.

I just wish to make a quick flight to Japan to see the show for the first time in person. Every three weeks treatments, extra unknown exposure to possible COVID19 and 2 weeks there and here quarantine are quite challenging environment for me to do it. Meanwhile my hats are on the stage in Japan, if you are there, check them out for me! You will find my name on the program!

2018年、黒澤明監督作品「生きる」のミュージカル版が初上演となり、私の帽子を舞台で使っていただいていた。終日チケットが手に入らない日が続出していて、観に行けないNYにいる自分が行きたくてうずうずしていたのを思い出す。そして、そのミュージカル版「生きる」の再公演が、今、2020年10月に東京で始まり、これから各地方にも公演される。なんと今回は、自分の生まれ育った名古屋でも上演される。

ストーリー自体、主人公ががんを宣告されたことをきっかけにしている。それまで無駄に時間を過ごしてきた事にはっと気が付いたところから、自分のため 人のためにに初めて自分の生きている意味や価値を見出していく。短いながらも充実した時間を過ごし始める主人公に、癌宣告を受けたものであれば そうでない人までも、よく心の変化が理解できるのではないだろうか。なので、私はストーリーと自分が重なる。そんなテーマのミュージカルに、自分が乳がん宣告を受けてから勉強した帽子づくりの技術を使って舞台に帽子を提供した。そもそも、帽子を作りたいとおもうきっかけをくれたのも、乳がん患者さんの多くに、「あなたの付けているターバンはどうやったらそうできるの?どこで買えるの?」とほぼ毎回抗がん剤治療室で声をかけてくる他の患者さんたちに出会ったからだ。だから余計に、私がこの舞台に帽子を提供することが、ストーリー自体とリンクし、私自らがストーリーをその主人公のストーリーにシンクロし、寄り添っていく。

2020年、2018年の当時に比べてよりなお、その「生きる」という意味を再び私は問いただされた。Stage 1で治療が終わり5年経ち、3か月に一度はチェックアップでお医者さんのところで再発が無いようにずっと欠かさずチェックしてきていたはずなのに、それでもあっという間に、Stage1がStage4という宣告を受けた2019年9月。それから最初に受けたホルモンの治療は効かず、癌がさらに広がっていく恐怖。今年頭からの転移再発乳がんのHER2タイプ治療カドサイラ点滴治療をずっと3週間に一度している。副作用がないわけじゃない。でも、治療は今のところ効果を見せている。

3週間に一度何日か ゾンビになるのだけれど、さもないと残りの日数は絶妙なバランスでとてつもなく多くのことをこなせれている。大学でのお仕事、生徒と開発した乳がん患者さんのためのRelaxip(リラクジップ)の販売とプロモーションをパートナーとして、コロナでアメリカ医療機関が行き詰った時にはマスクをつくり寄付をして、そのあとマスクのパターンを引いてマスクを売り始めた。帽子をたまに作り、お医者さんとのミーティングやけんさなども入ってつぶれる日もあるけれど、大学で一つ授業も取ってテスト勉強や宿題をしているし、家族の毎日の・季節的な行事を一緒にこなし、近くから遠くにいる友達とはお話をたくさんして、我が家の愛犬ともいっぱい戯れる。

ゾンビになると、なにもできないので、起きている間にやりたいことを出来るだけ全部する。時に寝不足にもなるけれど、寝たいときにたっぷりと寝ている。世界に友達がいるから、大体NYの夜中でも、世界のどこかで起きている友達がいて、私が闇に落ちる瞬間には、友達に助けてもらう。これ以上のことはなかなかできないけれど、これ以上に私は今を「生きる」ことができないぐらいめいっぱい おもいっきり生きている。

宣告を受けて、転移した癌がとどまることを知らずに広がっていた去年の今。それを思うと、私の心には平和が戻ってきた。迷惑をかけているところもあるけれど、そんな私を同僚、友達、SNSで知り合った方々、家族の方のサポートがあってこそ、その上にやっと見つけることができた私の心の平和。本当にありがとう。

願わくば、今回地元で上演される「生きる」ミュージカルを生で見て、その興奮を味わいたい!3週間に一度治療を受けつつ、コロナが増えつつある今にリスクを冒して移動して、行った日本で2週間、帰ってきてからの2週間の自主隔離をするという環境がありえないぐらい私には時間的に厳しい。日本にいて、そんな思いの詰まった私の帽子と 2018年に最高のミュージカルだと評論に載ったミュージカルをぜひ見ていただきたい。プログラムに 帽子提供 Yoko Katz、探してください❤。

特に 帽子屋さんが出てくる帽子屋さんの帽子、デザイン起こしから細部にわたって こだわって作ったものです。