リラクジップ = リラックスしてジッパー(ファスナー)するだけ
Relaxip(リラクジップ) は、こんなにすごい
Relaxip


CEO: キャッツ洋子
乳癌サバイバー であり/ 再発で戦闘中
ニューヨークファッション工科大学での、経済学准教授
ファッション経済学者
帽子のデザイナー
癌患者さんにもファッションを届けたい
2014年に乳がんの宣告を受けた当時、ニュースと言えば、ボロボロになった癌患者さんか、癌で亡くなったというニュースばかり。宣告=ボロボロで死ぬ というイメージでした。ところが、多くの癌患者さんは進んだ医療のおかげで、抗がん剤などの治療を受けながら働き続けている人が多くいるのです。キャッツも、抗がん剤治療中も、授業を受け持って続けて教えることにしました。ところが、ファッション工科大学で教えている オシャレな教授でいたいキャッツと、抗がん剤治療中患者のイメージがずっと結びつきませんでした。最初に オレンジ色のウィッグを購入した時に、近所のお友達と話をして、このファッションをドキュメントとして写真で取り残していくべきだとして始まったのが、Heal in Heelsのプロジェクトです。世界の癌患者さんが 気を落としているときにでも、ファッションパワーで気分転換しながら生活してほしいなと思いを込めて。
リラクジップの歩み
① 2014年6月
人生初の手術: 全摘手術
36歳の時でした. 誰一人、癌に好んでなった人はいません。すごく健康的な生活だし、家族に乳がんの人はいないし、まだ36歳だし。それでも私の胸に癌は現れました。その答えは探しても見つかりません。全摘出をして悲しんでいるときに、腕が上がらないこともわかりました。痛かったし、不本意にもやらされている納得できない苦しみでした。普通の服が着れなかったのです。
② 2014年6月
リラクジップの元祖
廃液用のドレーンを体にぶら下げたまま外に出かけるキャッツの写真。 退院したのちにも、お医者さんに会いに、卵子保存をするのに血液検査、再建の先生とのミーティング、と服を着る機会は多いのに、なかなか痛くて着る服に限りがあります。
日本から手伝いに来ていた母が、とあるシャツをもって、「これ着てみて」と渡してくれたのが写真のシャツです。既成の服に工夫が凝らしてあるので、腕をあげなくても服が着られます。乳腺外科の先生が、「Yoko、こういうのは初めて見た。これ、すごいよ。絶対にいろいろな人の役に立つ」と言うのがヒントになりました。リラクジップの元祖誕生です。
③ 2018年秋学期
一人の学生のシドニーが、何か回復中に服で困ったことは無かったのか?と質問してくれました。
2018年の秋学期。乳がん宣告以来、毎学期末に、5分だけ生徒の時間をもらって、若年性乳がんの話をします。そして、いつも、ファッションには人を助けるパワーがあるのだから、きちんとそれを踏まえてファッション業界に出ていって欲しいとお話しします。2018年の秋学期、一人の学生、シドニーが、私のプレゼン後やってきました。手術の経験から、何か服で困ったことはなかったかとの質問でした。困ったことあるある!そこから協力してシドニーの卒業研究テーマにして、服のデザイン開発がはじまりました。
④ 2018年春学期
毎週のようにミーティングを重ねる
乳がん患者さん用の服を3種類デザインしました。シドニーは、とてもやる気満々で、課題は1つで良いところ、3つも乳がん患者さん用の服を卒業テーマにして作りました。(リンク:)その模様は、ファッション工科大学でも大々的に取り上げられ、 2018年最もクリックのあった記事に輝き、2018年の冬号で校内雑誌の記事にもなりました。
⑤ 2018年夏-19年夏
3つのうちの1つをプロダクションにすることに決める
苦しい癌治療をしていることに意味を見出そうと試みる. 自分が癌になった正確な理由をピンポイントで言える人は少ないと思います。特に若い人の癌には、何故?の答えがないことが多いです。もう何年も、私はずっと自問自答してきたものです。自分の人生は癌に翻弄されるがままになり、人生観が揺らぎます。自分の変わり果てた体の姿を見ても、この体から逃げられるわけではありません。人生の選択肢を奪われた生活が始まります。決められた治療を、ただただ集中してこなしていくことだけでした。
ところが、その中でも、必ず自分に残されている選択肢があったのです。それは、どういう自分でいたいのか、どんな風に物事に取り組みたいのかということは、どんな状況下でも自分に選択肢として残されているということです。
早期発見、医療発展で、癌患者の数は増えるし、癌治療をしながら生活を継続させていける人も増えるでしょう。2014年の宣告当時、世の中は癌であることを隠して、癌患者がきれいでありたいとか、ファッションで身にまとってとか そういうことが大きく言われていなかった頃です。私は、この変えられない状況の中で、どういう自分でありたいのかと自問自答しました。ファッションの研究施設に身を置く私だからこそ、癌患者さんにファッションが届くような活動をして、少しでも 辛い治療中に気分転換をうまく取り入れて生活してもらえるといいと活動することにしました。その中で、川西真世(まさよ)が協力して これを形にするのを手伝いたいと言ってくれて、一緒にプロジェクトを動かすことにしました。サポートしてくださる方との出会いです。
⑥ 2019年9月
最初の商品完成。
その4日後、再発の宣告を受ける
タイミングは最高に皮肉極まりない. 5年間かけて、 最初にアイディアが生まれて、そこからいろいろ出会いを経て、やっと出来上がってきました。やっと、実際にほかの患者さんに届けられるこの瞬間、私の乳がんは再発をするのです。なぜだ。そして、どうして今なのだろう。信じられない。リラクジップは、癌患者さんに届けたいと思って作って来たのに、まさか、皮肉にも5年後の自分自身が一番最初のリラクジップを着る癌患者になるのではないだろうか。
ここ最近は、プロモーションをしつつ、授業をこなし、病院の検査に続く検査に通っている最中です。何もしない自分の時間が不安でたまらず、涙が出てきます。無心になろうとしたって、なかなか難しいです。犬の散歩とか、皿洗いとかの時間は、案外精神的にやばいです。今は、このプロジェクトを成功させて、多くの患者さんを助けられると信じて動くことによって、今の私が助けられている。そんな時に 本格的に動き始めたプロジェクト、Relaxipなのです。どうしてもRelaxipは成功させて、長い間にわたって、多くの患者さんに寄り添える商品であれるようにしたいのです。もちろん、乳がんなんて無くなってRelaxipなんていらない日が来る日を待ち望んでいるのは、何よりもこのYoko Katzです。Relaxipの売り上げの一部は、癌研究機関に寄付します。ファンドレイジングで資金を作ること、お力添えいただけると、何重の意味でも とてもうれしいです。よろしくお願いします。
写真: Dennis Cahlo
あとの いろいろ。

日本で乳がんにかかるのは、11人に1人。
リラクジップの用途
乳がん以外にも使えるんです。
- 腕が上がらないなどの障害で困っている方に
- 肺・心臓など 上半身の術後
- チューブなどの医療器具を体に取り付けている方
- 入院中や通院中に、お医者さんや看護士さんが体にアクセスが容易になる
ショップ
心を込めて作り上げてきた、
思い入れの強い一番最初の製品の販売です!
10月のファンドレイジングのキャンペーンに向けて間に合うように作ったウェブサイトなので、まだ進化中です。購入に問題がありましたら、お手数ですがご連絡くださいますよう、よろしくお願いします。(Facebookや インスタから メッセージ可能です。)
青地にグレーのジッパー
$ 64.50
S/M 表示サイズ(日本でいうと、M・Lサイズ)
L/XL 表示サイズ(日本でいうと、XLサイズ)
紺地にグレーのジッパー
$ 64.50
S/M 表示サイズ(日本でいうと、M・Lサイズ)
L/XL 表示サイズ(日本でいうと、XLサイズ)
売り上げの一部は、乳がん撲滅・研究改善のための研究をしているアメリカ機関に寄付します。
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メディア掲載
Toughという本に話が載っています。
癌患者さん向けのサポートグループ
STORY2018年2月号、見開き4ページ
ファッション工科大学のニュースと校内紙
東京公演「生きる」ミュージカル 帽子提供
ドイツラジオ局出演
旧Heal in Heelsウェブサイトは、ブログ中心でした。ブログは、上のメニューから Blog をクリックしてくださると、英語と日本語両方でブログ出てきます。
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